この学園での自分の甘さに気が付いたが、もう何もかも遅すぎた。
俺は、傷のない右側を下に横に寝て、脚の痛みに耐えていた。 腰から下の左側は、服もパンツも裂けていて、局部はかろうじて残った布が隠していたが、その他はむき出しの半身。そんな情けない格好を晒したくは無いが、身体は動かず、ただ、そこに横たわっているだけだった。 しかも、さっき入れられた薬の所為か、吐き気が続いている。 ただ、お昼を食べる前だったので、吐くものがないらしく、中からは何も出てこない。
「、、、、、ぅっ」
神林は、俺の側に椅子を持ってきてそこに座り、にやにや笑いながら、そんな俺の様子を見ていた。 松尾は相変わらず、壁にもたれ、ソファーのやつは起きる気配が無く爆睡中。 持田は何故か俺の脚の傷をタオルで拭こうとしていた。
「神林、この血止まらんが、どうする?」
「そうだね~、どうしようか、ね、松尾」
「そのうち止まるだろう、ひどいとこだけ、縛ればいいんじゃないか?」
好きなこと言ってるな・・ きっと、血はしばらく止まらねーだろう、だが、俺はそんな事もうどうでも良くなっていた。 吐き気に加え、先ほどからは、目の前に極彩色の光が走り、耳の奥ではわんわんと音がなりうるさい。
これが、薬の所為なのは明らかで、薬が切れるまで、ずっとこんな感じなのか。 どこがいいんだ、これの。
持田は俺に話しかける事もなく、ただ、一番ひどい太ももにタオルを巻き、きつく縛った。 やつの手は大きく、太ももにタオルを巻いている手が俺のモノに当たる。
その時、びくっ、と身体が震えた。
・・なんだ、これ。 手の甲がほんの少し触れただけなのに、わけのわからない感覚が俺を襲う。
「・・・神林、効いて来たみたいだぞ」
「え、ほんと?早かったね」
そう言いながら、神林が近づき、持田の横にしゃがみこんだ。
「あ、ほんとだ。ね、今里くん、解かってる?君、今たって来てるよ?」
「なっ!」
驚いてソコを見ると、確かに俺のモノは立ち上がりかけていた。
くそ、これも薬の所為か。 でも、なんだ? なんで、こんな薬を・・・
そんな疑問が顔に浮かんだのか、神林は俺に言い聞かせるように口を開いた。
「ふふ、理解できない?君さ、可愛いんだよね。この学校ね、女いないでしょ。だから、可愛い子はその代わり」
「は?何言って・・」
「あはは、覚悟してね、とりあえず、僕からね」
俺をやるってのか?男同士で・・レイプ? 嘘だろ?こいつら、本気か?
混乱している俺の傷を、神林は、すっっと撫でた。 痛い、痛いのに、俺の身体は痛みに混じった何かを感じとっている。
その準備が薬によって始まっているのに気が付いて、本気だと理解した。
続く
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